第77章 自称・約束を守る誠実な男
「いつも俺を振り回して、その上周りの男達を無自覚に惹きつけて…俺の心の中を引っ掻き回す。多少の仕返しは許されるだろ。」
「か、仮に兵長の主張が正しいとしても…兵長の仕返しは“多少”ではありません!というか“多少”では済みません!!」
「あぁ、わかった…ならシンプルに話を戻そう。」
「兵長…?」
「そもそも俺はあの時の約束を守りに来たんだ。実行させてもらう。」
こんな堂々巡りの言い合いをしにきたのではない。
リヴァイはあっさり話題を戻すと、組敷いているクレアの脚の間に自身の膝を割り込ませた。
「はぁん…!!」
身体の中心の敏感な部位にリヴァイの膝が当たり、クレアは条件反射で背中を反らせると、甘い声を上げてしまった。
「これ以上の言い合いは不毛だ…」
「あ、あ…あの…兵長……」
下着越しに当たるリヴァイの膝せいで、下半身がもどかしくて仕方ない。
これから起こるだろう展開を想像するだけで、自然と下着の中が潤ってくるのを感じてしまったクレアは、ようやくここで観念をした。
「兵長…ご、ごめんなさい……」
「なんだ、やっと心の準備とやらができたのか?」
「はい……」
「それでいい…」
恥じらいながらもしっかりとリヴァイの目を見て返事をしたクレアの姿に、早くも理性のタガが外れそうになるが、まだ医務室から退院してきたばかりなのだ。
朝まで抱き潰すとは言ったが、クレアの身体の調子を優先にできない程リヴァイは鬼畜ではない。
「脚の具合はどうだ…?今は痛むか?」
まだ厚く包帯の巻かれている痛々しい患部をそっと撫でながらリヴァイはクレアに問いかけた。