第75章 導きと再会
クレアは半信半疑だったが、ハンジの方を向いて名前を呼んでみた。
「ハンジさん…起きてください。7時回りましたよ?」
すると……
ーガバッ!!!ー
「クレア!?クレアだ!!目覚ましてるし!!おはよー!!てかいつ目覚ましたの?!先生呼ばなきゃ!!おーい!せんせーーい!!」
クレアの呼びかけでパッチリと目をあけると、ハンジはシャッキリと起きて医師を呼び始めた。
「おはようございますハンジさん。ここにいますよ。」
「あっ!!先生もいたのかぁ!なんだよぉ!私もクレアの事心配してたのに!!もっと早く起こしてくれてもいいじゃんかよぉ!!」
「朝からうるせぇな…起きなかったのはそっちだろ…?!」
「それにしてもクレアよかったぁ!!1ヶ月も眠ってたんだよ!?私は心配で心配で…」
「ご心配おかけしてすみません…ハンジさんも目の具合はどうですか?」
「私はこの通り、隻眼になっちゃったけど、身体は大丈夫だから全然平気!!あぁぁぁ!!クレア〜〜〜!!」
クレアの目覚めに興奮が止まらぬハンジ。
ベッドからおりたハンジは思い切りクレアに抱きつこうとしたのだが…
「い、い、いってぇぇ〜〜!!!」
クレアを挟んで反対側にいたリヴァイが、手のひらでハンジの頭をブロックすると、そのまま指に力を入れて指をメリ込ませていった。
「おい…クレアに抱きつきたかったら今すぐ風呂に入ってこい!!クレアは熱が下がったばかりだ。体力も免疫力も落ちてる。そんな状態で不衛生極まりないお前が抱きついたらどんな細菌が悪さをするかわかったモンじゃない…」