• テキストサイズ

ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第75章 導きと再会






「まぁ…俺と似たようなものだな。だがこいつはお前が心配だとかなんとか言いながらも毎晩熟睡だ。腹立つくらいにな…」



「そう…だったんですね…」



黒い眼帯をつけたまま仰向けで眠っているハンジ。


潰れてしまった左目が痛々しいが、包帯もとれているあたり、傷は化膿もせずに順調に塞がったのだろう。





「これで14代目団長っていうんだからな…」



「え……?」





リヴァイがため息混じりに呟くが、クレアにとっては寝耳に水だ。

自分の記憶が正しければ、リヴァイはエルヴィンに巨人化の注射を打つつもりだったはずだ。

確かにハンジが次期団長だとエルヴィンが宣言していた事は知っている…

だがハンジが団長になったのならエルヴィンはどうなったのだ…

クレアは全身の血の気が引くのをはっきりと感じた。




「ど…どういう事ですか?兵長は…あの時…団長に注射を打ったのではなかったのですか?」



「……そういえば、クレアは気を失っていたな…」




リヴァイは逞しく寝息をたてているハンジをチラリと見ると、クレアが気を失っている間に起こった事を話し始めた。






最後の最後でアルミンを選んだ事。


エルヴィンとした誓いの事。


ウォール・マリア奪還作戦で生き残ったのはクレアを含めて10名のみ。


エレンの生家の地下室で見つけた3冊の本。


「グリシャ・イェーガー氏の半生」


「巨人と知りうる歴史の全て」


「壁外世界の情報」


「不戦の契り」の正体。


ヒストリアがこの歴史の全てを壁内の民に公表した事。




この1ヶ月の間に頭がパンクするような事が起こっていた。



/ 1981ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp