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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第73章 リヴァイ・アッカーマンの誓い Sideリヴァイ







エルヴィンの事を考えていた俺はほんの一瞬だが、隙きだらけだったに違いない。



もう1人、知性を持った巨人が近付いている事に気付かなかった。





ードドドドドドドッ!!ー




振り返った時にはもう既に遅し。





4足歩行の巨人に、獣の中身を持って行かれちまった。




「オイ……どこに行く、止まれ…まだお前には用が……」




「お前ら!!あいつを殺せ!!…」





思ってもみなかった展開に頭が混乱していると、獣の中身は血を流しながらもとんでもない命令をしやがった。


“殺せ!”


その一言で銅像の様に突っ立っているだけだった無垢の巨人が一斉に俺に襲いかかってきやがった。




「痛ぇ…や、やりやがったなリヴァイ…痛ぇよぉ…だが武器は使い果たした頃……お前らはこれで全滅、かなり危なかったが我々の勝ちだ!!」




追いかけたかったが、4足歩行で走る巨人には悔しいがこの脚では追いつけない。

しかも目の前には15m級はある巨人が集団で襲いかかってきている。



「待てよ…俺はあいつに誓ったんだ……必ずお前を殺すと……俺は……誓った!!!」



まだ俺は死んでいない!!


まだ全滅にはなっていない!!





まだ負けたわけではないと自分を奮い立たせると、俺は目の前で大口をあけている巨人めがけて飛び込んだ。





こんな雑魚、さっさと片付けて……追いかけるんだ……!!




絶対に……逃さねぇぞ…!!





────────────────




「これで…最後だな…?!」




……どれくらいの時間を使ったかはわからねぇが、俺を食おうとしてきた巨人のうなじを片っ端から削いでいったら、辺りは死んだ巨人の身体から上がる水蒸気で視界が曇っていた。



もう襲ってくる巨人もいない。



俺は水蒸気で曇った視界から飛び出すと、獣の中身が逃げていった方角へと向かった。





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