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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第71章 ウォール・マリア奪還作戦






「まさか!!?ここで巨人化するのか?」



「分隊長!しかし、鎧はすぐ近くですよ?!」



「ライナーは鎧の巨体で守られている!これはベルトルトの策だ!!チクショウ!全員!!一旦離れろ!!」











そこにいた全員、飛び上がったベルトルトを目視していた。

そして、あの爆風を起こしながら巨人化するのだろう。







誰もがそう思った瞬間、ベルトルトを中心に眩い光が円を描くように放たれた。








ミカサとアルミンは建物の影に。

ジャンとサシャとコニーはエレンの身体に張り付いてその衝撃に備えていたが、ハンジ達3人はライナーの存在に意識を取られて無防備にもベルトルトの真下に姿を晒してしまっていた。






「あ…あぁ……」



クレアは、この後起こりうる爆発を想像すると身体が凍りつき動けなくなってしまった。





ハンジを守らなければ…


エレンを守らなければ…


でも自分も守らなければ…





しかし、思考がストップしてしまい、クレアは何かを判断する事ができなかった。


しかし、次の瞬間……








ードンッ!!!ー





「ハンジさん!!クレアーーー!!!」








クレアは思い切り背中を押される衝撃で我に返った。




「あ…モブリットさん……」




振り返るとクレアの目に飛び込んできたのは柔らかく微笑むモブリットの顔。

しかし、その目は自分ではなくハンジを見ているような気がした。




そして、視線を右にずらすと自分と同様に背中を押されてバランスを崩したハンジの姿。




「キャァァァァァァ!!!」





クレアは爆発音と共にハンジが枯井戸に落下していくのを見ると、全身に強い衝撃を受けて意識を手放してしまった。





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