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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第71章 ウォール・マリア奪還作戦






ライナーにその事が気付かれない様にエレンは雷槍が使用可能な場所まで少しずつ動き誘導していった。




「ハンジさん…」


「あぁ、ここなら雷槍を撃ち込むのに丁度いい。エレンもちゃんと周りが見えてるし、気づいてる。後はチャンスを待つだけだ。」





前回対決した時、まだ巨人化する事に未熟だったエレンでも絞め技や関節技で追い詰める事ができたのだ。

さらに今は前回とは異なり巨人化の練度を上げ、強力な硬質化をまとった拳など、新しい技も取得している。




雷槍を撃ち込むチャンスは必ずできる。




そう信じてその時を待った。




そしてチャンスは訪れる。


ライナーがエレンに投げ飛ばされ、膝をついたのだ。


周りには十分な立体物。





「ミカサ!!!」



「はい!!!」





一発目はハンジとミカサがライナーの両目に突き刺し起爆させる。






ードォォォォンッ!!!ー






落雷の如く爆発した雷槍は、見事にライナーの顔の内部を破壊し、その動きを止める事に成功した。





「みんな!!今だ!!」




ハンジの号令で待機していたジャン達にクレアは、一斉にうなじへと雷槍を撃ち込むと息を合わせて起爆させた。



最後まで不安が残っていたクレアだったが、皆とタイミング合わせて起爆する事ができたようだ。





ードォォォォォォンッ!!!ー





「やっ…やったぞ!!効果ありだ!うなじの“鎧”が剥がれかけてる!!」


「ほ…本当に…?!」


「雷槍が効いた?!」




これならいける。

ハンジはそう判断した。




「もう1度だ!!雷槍を撃ち込んでとどめを刺せ!!」



「「…………!!」」



ハンジの命令は理解できるが、とどめを刺すとはすなわちライナーを殺す事。

裏切り者とはいえ、3年間苦楽を共にした仲間だ。

サシャにコニーは、大事な所で迷いがよぎってしまったが、生憎そんな時間はない。




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