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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第71章 ウォール・マリア奪還作戦






「本当に…壁の中に…!!」



ライナーは、自身の居場所を突き止めた兵士をなんの迷いもなく切り裂くと地面に叩きつけるように蹴り落とす。




「ライナー!?」



「……アルミン……」




すると、次は壁を捜索するように命じたアルミンに殺意を向けたようだったが、その瞬間、ライナーの首には壁上から飛び降りてきたリヴァイの刃が刺さっていた。






「ぐっ……」





首の半分以上、刃が入っている。

体勢を崩したライナーと、光のような速さで飛んできたリヴァイに皆注目だ。

右手の刃でライナーの首を、左手の刃で心臓貫き、とどめを刺したかのように思われたのだが…





「…………っ?!!!」





ードンッ!!!ー





白目を向いていたライナーの目に、不気味な光が宿ったのを感じ取ったリヴァイ、すぐさまライナーを蹴り落とし距離を取った。





「兵長!?」



「クソッ!!!これも“巨人の力”なのか?!あと一歩…命を断てなかった!!」






ライナーの急所は確実に突いていた。

しかし、ライナーは命を絶たれる寸前に意識を全身にでも移したのだろうか。

間一髪絶命を逃れると、すぐさま爆発音を上げて巨人化してしまった。





「周囲を見渡せ!!!他の敵を捕捉し……」






ードドドドドドドドドドドッ!!!!ー






負傷したライナーをベルトルトが助けに来るかもしれない。

その瞬間を逃してはならない。

エルヴィンは周囲を警戒するよう命令を出したのだが……





それと同時にエルヴィンの背後から広範囲に渡る爆発音が不気味に鳴り響いた。







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