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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第71章 ウォール・マリア奪還作戦







「なんだ?!作戦中止の信煙弾…?」



外門の穴を塞ぐのは順調だったが、内門で待機していた兵士達はなんだか様子が違っていた。



急いで戻ると、アルミンが兵士達を率いて一斉に壁の中を調べだしたのだ。


皆ワイヤーで壁上からぶら下がり、上から下までコンコンと叩きながら中の様子を探ってる様だ。



「エルヴィン、これはいったいどういう状況だ?」



エルヴィンの元までたどり着いたリヴァイ班とハンジ班が状況を確認すると、エルヴィンは今起こっている事をリヴァイ達に話した。




アルミンがライナー達と考えられる野営跡を発見した事。

冷えた鉄製ポットとカップの数から、敵は少なくても3人はいる事。

周囲をくまなく捜索したが、ライナーはおろか、巨人の姿も見られなかった事。

そして、アルミンが壁の中に身を潜めているのではないかと閃いた事。




外門の穴を塞いでる間に起こっていた事を話すと、リヴァイ達にも緊張が走った。





「ハンジさん…私達も捜索に加わりますか?」



「いや、我々はここで待機だ。いつ誰がどこでサインを出しても対応できるように抜剣して待機だ。」



「は、はい…」



ハンジの命令で壁上にいた兵士達は剣を抜いて彼らの動きを注視する。


本当に壁の中などに潜んでいるのだろうか。





緊張状態で待つこと数分。





壁を捜索していた兵士が信煙弾を撃った。




「ここだ!ここに空洞があるぞ!!」




「まさか…!本当に壁の中に?!」




信煙弾にいち早く気づいて飛び出したのはリヴァイだった。



「兵長……!!」



リヴァイの飛んで行った方を見ると、アルミンの予想した通り、身を潜めていたライナーが姿を現した。





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