• テキストサイズ

ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第71章 ウォール・マリア奪還作戦






敵の目的はエレンを奪う事だ。


敵がエレンに壁を塞ぐ能力があると知っているかどうかはわからない。


しかし調査兵団がここに向かっていると知った時点で壁を塞ぎに来たと判断するだろう。


そして、破壊された外門を塞ぐと踏んでいるはずだ。


調査兵団の目的が壁の修復以外にシガンシナ区内のどこかにある“地下室”の調査だという事は、卒団式の時にライナー達は聞いているため、知っている。


ならば先に塞ぐ外門にエレンは必ず現れる。


彼らはそう考えるだろう。



しかし、調査兵団も馬鹿正直にエレンを外門に連れて行く様な真似はしない。




フードで顔を隠した総員100名の兵士が同時に外門を目指す。

誰がエレンかわかった時は既に外門を塞いだ後だ。










エレンを守りながら進んでるリヴァイ班に続きハンジ班も後を追うが、何か様子がおかしい。



「……………」



ハンジもモブリットも厳しい表情をしている。

きっと同じ事を考えているのだろう。






「…なんで?!周りにまったく巨人がいないんだけど…!?イヤ、それどころかここに来て1匹も見当たらない…ねぇリヴァイ?やっぱりおかしいよね?」



「あぁ…ここは敵の懐の中ってわけだ…だが、やるしかねぇだろ…ハンジ早く信煙弾を撃て。」



「あ、あぁ…わかったよ。作戦続行に支障無し…」





ーパシュッ!!!ー





ハンジが作戦続行の信煙弾を撃つと、エレンは破壊された外門に向かって飛び降りる。



どこでライナー達の邪魔が入るかわからぬが、やらねばならぬのだ。



エレンは巨人化し、穴の前で硬質化すると、素早くその巨体から出てきた。


実験に訓練を重ねてきた結果だろう。


その流れは実にスムーズだ。




/ 1981ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp