第70章 前夜・交わる想い
「あぁぁぁん……!!」
クレアの思考回路よりも、リヴァイの熱源に貫かれるのが先だった様だ。
再び悲鳴混じりの嬌声を上げると、クレアは大きく背中を反らして真っ暗な天井を仰いだ。
真っ暗闇の天井なのにキラキラと星が舞ったような錯覚がクレアを襲う。
達したばかりで休憩もなしに攻められれば無理もないだろう。
「あぁん…!あん…待っ…へい…ちょう…」
「待たん…ノークレームだと、言ったはすだ…」
「あぁぁぁん…!!」
後背位で挿入されればまた違った角度で深くリヴァイの亀頭が当たり、天井を仰いでいたクレアの上半身は悶えながら崩れ落ちてしまった。
「あぁ…んん…んあぁ…あぁぁぁん…!!」
枕を抱えながらうずくまり、必死にリヴァイの律動を受け止めるが段々と意識が朦朧としてきてしまう。
「おい、気を失うのを許可した覚えはない…」
「あぁ…はぁ……兵長……」
リヴァイはクレアの顔が見えるように仰向けに戻すと、両脚を抱えてまだ暴れ足りないと主張している肉棒をねじ込んだ。
「いやぁぁぁぁ…!!!」
「まだダメだ…まだ、まだ、大して何も刻めていない…」
「兵長……」
「俺が“ココ”にいたという証を、まだ残せていない…だから、まだ気を失うのは…許さない…」
ずっと我慢をしていたリヴァイはまだまだ満足していない。
いや、どれだけ抱いても…クレアを求める欲望が大き過ぎて満足する事などないのかもしれない。
だから…
だからこそ…自分の側からいなくなるなど…
先に死ぬなど…
絶対に許せるはずがない。
「ご…ごめんなさい兵長……もっと…わたしの中…に傷を残して……じゃないとわたし…あぁぁ…!!」
クレアも、求める気持ちはリヴァイと同じだった。