第70章 前夜・交わる想い
「ごめんなさい…大丈夫です。痛くありません…」
「じゃあ、なんで泣いている…」
「…ずっと、ずっと…こうしていたいって思ったら自然に…だから私…まだ…どうしても…死にたくない…です…」
「当たり前だ…作戦が終わったら今度は俺がクレアの部屋に行く…眠いとか、疲れてるとか文句は受け付けないぞ。朝まで抱き潰してやるから覚悟しておけよ?絶対に死ぬな…無理でも…絶対死ぬな…諦めて死を選んだら俺は許さない…だから絶対に死ぬんじゃねぇぞ!!」
「でも…でも兵長…私は……」
「うるさい!!その続きは聞きたくねぇ……!!」
「あぁぁぁん…!!」
少しでも“死”を連想させる言葉など聞きたくないと、リヴァイは止めていた律動を再開させた。
すると、喘ぎながら息も絶え絶えクレアはとんでもない事を呟く。
「ご、ごめんなさい……痛くてもいい…血が出てもいい…傷ができても構いません…だからもっと…もっと…して下さい…!私はもっと…兵長が…欲しいんです…今…欲しいんです…!兵長が…大好きだから…」
「クソッ…!そんなに煽るなよ!!」
「あ、煽ってなんか…いません…欲しいモノを…言っただけ…で…す…あぁぁぁん…!!」
「それが煽ってるって言ってるんだ…もう喋るな、舌を噛むぞ…!」
「あぁ…!ん、んん…んぁぁぁ…!!」
蒼い硝子玉の様な瞳から、キラキラと光輝く涙を流してリヴァイを求める言葉は、新兵器雷槍なんか比ではない程の破壊力でリヴァイを攻撃する。
クレアの無自覚な言動は、いつだってリヴァイを興奮させる引き金になってしまうのだ。