第70章 前夜・交わる想い
「あ…あぁ……」
先端を蜜口に擦りつけるとクチュクチュとしたなんとも厭らしい音が部屋に響く。
「……もう、ダメだ…」
とっくに我慢の限界をこえていたリヴァイ。
小さくそう呟くと、硬くそそり勃った陰茎を一気にクレアの胎内へとねじ込んだ。
「いやぁぁぁぁん…!!」
待ち望んだ快感に甲高い声を上げてしまうクレア。
こうして繋がるのはいつぶりだろうか。
もう最後にいつしたのか思い出せぬほど久しぶりの情事だ。
いつもより質量が増してる様に感じるその熱源は、子宮の奥まで一気に貫くと、激しく往来してクレアを揺さぶった。
「あぁぁぁん…!あぁ…兵長…へい…ちょう…!!」
リヴァイから与えられる深い快楽に目の前がチカチカと眩むが、クレアはかぶりを振りながら必死にしがみつく。
チラリとリヴァイを見れば、何かに耐える様に顔をしかめて余裕がなさそうだ。
眉間にシワを寄せて、激しく腰を打ちつけてくる。
リヴァイをこんな顔にさせるのはどうか自分だけであって欲しい。
初めて人を好きになるという気持ちを教えてくれたリヴァイ。
初めて抱き合う事の幸せを教えてくれたリヴァイ。
どうかこれが最後になんてならないで欲しい。
そんな事を考えていたら、再び涙が溢れてきた。
「クレア…?痛いのか…?」
泣き出したクレアを心配したリヴァイは動きを止めて問いかける。
自分の欲望が止められないとは言ったものの、さすがに目の前で痛いのを無理させる事などできない。
クレアの涙を確認すると、条件反射のようにピタリ動きが止まった。