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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第64章 それぞれの決断に、変わる風向き






「それ…私のせいだから…」



「ヒストリア?!」



現れたのは着替えて立体機動装置を装備したヒストリア。

ヒストリアはレイス家の血を継ぐ者として戦闘は許可されず安全な場所で待機命令が出ていた。

そのためジャン達がおどろくのも無理はない。





「ど…どうしたんだよ、その格好…」



「…っていうかダメだろ?!ここに来ちゃ!」



「………!!」



すると、騒ぎを聞きつけたリヴァイがヒストリアに声をかける。



「オイ、ヒストリア…お前は戦闘に参加できない。安全な場所で待機だと命令されていただろ?そりゃ何のつもりだ?」



「自分の運命に決着をつけに来ました!!」



「……あ?」



「逃げるか戦うか…選べと言ったのは、リヴァイ兵士長…あなたです。私は、戦います!!」



迷いなく真っ直ぐとリヴァイを見るヒストリア。

女王になるかならないかの選択を迫られた時に言われたリヴァイの問いかけを、ここでハッキリと答えてみせた。





ヒストリアと真剣な眼差しと、リヴァイの鋭い三白眼の眼光がジリジリと交わり、周りの104期はハラハラと変な汗を流してしまう。




しかし、ロッド・レイスはもうすぐそこだ。




「チッ…クソッ…時間がねぇ…来るぞ!!」




結局リヴァイはヒストリアをつまみだす事はできなかった。






────────────────




いよいよ大砲での攻撃が開始となったが、撃ってる数にしてはまったくうなじに命中していない。



まぁ無理もないだろう。

寄せ集めの兵士に掻き集めた大砲、付け焼き刃の組織。

さらにここは北側の内地だ。

ウォール・ローゼ南部最前線の駐屯兵団の様にはいかない。


これが今ある最高の戦力なのだ。




勿論これはエルヴィンの予想の範囲内。

こんな時に備えて次の手は打っていたが、これも毎度毎度おなじみの博打の様な作戦だ。



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