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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第62章 レイス家の真実






「ハンジさん…それに…クレアさん…どう…しました?」



エレンはハンジを訪ねてきた様だが突如鳴り響いた破壊音と、目の前で木っ端微塵になっているテーブルセットを見て思わず問いかけてしまった。



「……エレン…。ゴキブリがいたんだよ。こんな廃墟の様な関所なんだからいるのは当然だろうけど。さっきの私の一撃で粉々に消し飛んだよ。一切の痕跡も残らないくらいにまったく清々しい朝というにはまだ早いけど、エレンはどうしたの?」



「え…えと……」



ゴキブリ1匹にこんな攻撃が必要だろうか…

エレンの頭は疑問符だらけだったが、真顔でペラペラとゴキブリとの戦闘を語るハンジに何も言い返せなかった。

とりあえず今は話さなくてはならない事があるのだ。

エレンは手に持っていた紙をハンジに見せた。



「その紙は?」



「今更なんですが…以前のベルトルトとユミルの会話を思い出しまして…あっ、思い出したといっても夢の中での話なんですけど…それを書きとめてみました…」



「なんだって?!」



ハンジは引ったくるようにその紙を取り上げると、食い入る様に真剣に読み出した。

その内容を読んである仮説が頭をよぎる。




「……………」




こうしてはいられない。




「エレン、ありがとう。」



ハンジは紙をエレンに返すと回れ右をして扉を開ける。



「クレア!大至急エルヴィンの所に行く必要が出てきた。モブリットと私は一旦ここから離脱するからリヴァイに伝えといて!!」



「えぇ?!ど、どうしちゃったんですか?」



「ごめん!急ぐから詳しくは後で!モブリットー!!急いでランティスとイーグル馬装して!出発するよ!」



「分隊長…?!」



「急いで!!」



ハンジは血相を変えてドタバタと慌ただしくモブリットを連れて出ていってしまった。



「クレアさん…ハンジさん、どうしちゃったんですか?」



「ごめん…私にも分からないわ…と、とにかく朝ごはんの支度をしようか?ちょうどいいからエレンも手伝ってくれる?」




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