• テキストサイズ

ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第60章 新・リヴァイ班、始動





しかし……




ードォォォォォォォォォォン!!!ー





「エレン!!」 


「エレン!!」





翌日行われたエレンの巨人化実験、この最悪な状況を見事に好転させるような…そんな結果には、残念だがならなかった。



「どうしたエレン!!もうおしまいか?!立てぇぇ!!人類の明日が君にかかっているんだ!立ってくれ〜〜〜!!」



必死に立てと命じるが、その声はエレンには届いてない様だ。

ハンジの声が虚しくこだましている。



「クソメガネ、今度は様子が違うようだが?もうヤツは10mもねぇし、ところどころ肉も足りてねぇ。そしてエレンのケツが出ている。」



「んもう!分かってるよ!!」



巨人化実験…今の巨人化で3回目だった。

目の前で倒れているエレンの巨体は一部骨が出ていて不完全な状態だ。

もうこれまでだろうか…



「エレン!まだ巨人を動かせそうか?!何かしらの合図を送ってくれ!!君をほじくり出す!!」


実験前にいくつかサインを伝えていたのだが、サインどころかピクリとも動かない。


意識を失ってしまったのだろうか。




すると、続行不可能と勝手に判断したミカサが馬を走らせてエレンの方に向かってしまう。


「ミカサー!?」




こうなるとミカサはもう命令を聞いてくれない。




「オイまた独断行動だぞあの野郎は…処分を検討しとくか?」



「イヤ!合図が無い、ここまでだ!モブリットとクレアも早く!!」



「「はい!!」」



先に駆けつけたのはミカサだったが、馬をおりている間にハンジがエレンを抱えて力任せに引っ張り出してしまった。



「ハンジさん!!そんなに強く引っ張らないで下さい!!」


馬からおりたミカサが大声を上げながら駆けつけるが、聞こえてないようだ。


下半身を引っ張ると肩、腕、頭は出てきたが、巨人の身体との融合が深く、中々うまく引き剥がせなかった。



/ 1981ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp