第58章 奇行種の魅力
ーパタンー
ーカチャー
兵舎に戻ると、一目散にリヴァイは自室へとクレアを連れて来てカギを閉める。
そしてカーテンも閉めてしまえば、2人が何をしているかなど知る者は誰もいない。
「クレア…」
「兵長……」
リヴァイは着ていたジャケットを脱いでソファの背もたれに放り投げると、下に着ていたシャツも脱ぎ床に叩きつける。
「え?へ、兵長?あっ……!」
いきなり目の前で上半身裸になったリヴァイが近づいてきたと思ったら、顎の下で結んであるボンネット帽のリボンをほどかれてしまった。
ーパサッー
リボンをほどかれた帽子は重力にまかせてゆっくりと床へと落下する。
ここはリヴァイの自室。
リヴァイの顔を見れば、その目はやっと2人きりになれたとばかりにアツい熱を宿して自身を見つめていた。
「兵長……」
これから何をするのか、リヴァイが何を求めているのかをクレアは知っている。
見た目はこんなに幼い子供の様だが、中身は何も知らない少女ではないのだ。
情欲を滾らせたその視線に少しまごついていると、痺れを切らせたリヴァイはクレアを抱き上げベッドに押し倒した。
「キャアァ!!!」
ベッドのマットレスが勢い良く倒れてきた2人分の体重で大きく軋んで揺れるが、そんな音1つですら官能的に2人の聴覚を刺激する。
「ほら、脱げよ……」
すると、リヴァイはクレアの履いていたショートブーツを脱がせると、自身の靴も脱ぎ乱雑に放ってしまった。
「あ……あぁ…!!」
そして、どうしたら良いのか戸惑っているクレアの上に乗ると、細い両手首を掴んで顔の横に沈めて問いかける。
「お前は…欲張りなのか?」
「え……?あ、あの……」
「さっきの話だ。あんな事言われたのは初めてだったからな。俺は、もう少し詳しく聞きたい…」
そう言って、掴んでる両手首を更に強く握った。