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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第56章 新成ハンジ班!始動!!





「ハイ、お待たせ。」


「あ、ありがとうございます!!」


甘い香りのするハーブティーを出してやると、マーサもグレンもイスにかけ、改めて要件を聞いた。


「ところでクレア、私達に見せたい物って何かしら?」


「あ、あの…」


クレアはおずおずと資料を出すと、事の経緯を2人に話した。













「調査兵団の兵士はこんな研究もしていたのか…」


「あ、兵士全員ではなく、主に私が所属している班でなのですが……」


「そんな少人数でこんな立派な研究所結果をだしたのか?すごいじゃないか!!」


「あ、ありがとうございます!!」


「うちは、色んな物で香油を作ってるからね。冬は冬で必要な仕入があるんだよ。遠方まで出ることもあるからこの情報は非常に助かる。これが最後の1冊なんだろ?勿論買わせて貰うよ!」


「ほ、本当ですか?!」


クレアは思わず立ち上がってしまった。


「あぁ、本当だ。内容もとても素晴らしい物だが、俺もマーサもクレアの事は娘の様に可愛いと思っているんだ。こんなに可愛い娘が兵団のために貴重な資料を売っているなんて聞かされたら買わないわけにはイカンだろ?ガハハハ!!」


「グレンさん……」


グレンは豪快に笑い、ストンと座り直したクレアの頭をこれでもかという程グシャグシャと撫でた。


「図々しくてごめんなさいね…私達、子供を授かる事ができなかったから、どうしても若くしてご両親を亡くしたクレアの事が気になってしまってね……」


マーサは少し申し訳なさそうに言うが、帰る実家も、血の繋がった身内もいないクレアにとっては心に染みる程嬉しい言葉だ。


「グレンさん、マーサさん…私とっても嬉しいです。両親の死はとっくに受け入れていますが、忘れたわけではありませんので……」


「また何か困った事があったらすぐに来てね。できる事なら何でもするわ…」


「マーサさん…」


クレアが2人の好意にじんわりと胸を熱くしていると、グレンが何か閃いたように手をパチンと叩いた。



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