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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第56章 新成ハンジ班!始動!!





「チェッ!これから良いところだったのになぁ!」


ブーブー文句を言いながら離れると、ハンジはドサっとクレアの隣に座り直した。


「み、みなさん…おはようございます!!ハンジさん、今日はいよいよコレを売りに行くんですか?」



「そうだよ!売りに行く。でも、まだ準備は完璧じゃない……」



「え?まだ用意するものがあるのですか?」



「うん、用意するというか…まぁやる事がある!」



「え……それはどういう…?」



「とりあえず全員朝食済ませてきて!動ける準備が整った者からもう一度ここに集合だよ。いいね?!」



「は、はい!!」



何をするのか気になったが、この量を売りさばきに出なければならないのだ。


クレアはニファと一緒に大急ぎで風呂を済ませると、朝食をかきこみ急いでハンジの執務室へと戻った。

リヴァイには悪いが、先日の“ここにはこれたらでいい”と言う言葉に甘えるしかなさそうだ。




「クレア、ニファ、おかえり!!じゃあ早速いきますか!!」


そう言ってハンジが持ってきて開いたのは、いかにも男性向けと思われる“いかがわしい”書物であった。


「さぁ!!やってみよう!!」


「………!?」


よく見ると、ハンジの手には馬の調教で使われる“追い鞭”が握られている。


何か嫌な事が起こりそうな展開に、クレアとニファの表情がみるみると凍りついていく。


「兵団の資金がかかっている。言っとくけど、甘やかすつもりはないからね〜〜!」



「ひっ!ひぃぃ!!」



メラメラと炎の様なオーラを纏いながら迫ってくるハンジの姿はなんとも言えない恐怖感を2人与えた。





──────────────



「……ん?これはあいつのサインが必要だな。」


ちょうどその頃リヴァイは自身の執務室で書類仕事に追われていた。

いつもの時間にクレアがこなかったため、ハンジの仕事が相当忙しかったとみていた。

ちょうどハンジのサインが必要な書類が出たきた。

クレアが無理をしていないか見に行くのには実に都合のいい用事だ。

リヴァイは書類を片手に部屋を出ると、ハンジの執務室へと向かっていった。



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