第56章 新成ハンジ班!始動!!
「はぁ……私も疲れた…もうダメだ……」
本当は風呂にゆっくりつかって、身体を温めてから眠りたかったが、もう部屋にもどって風呂に入る気力は残ってはいない。
クレアも、皆につられるようにコクリコクリと頭が揺れ、次第にまぶたが重くなってきてしまった。
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「クレア!クレア起きて!!!」
「……ん、………んん…」
誰かが自分の名前を呼びながら身体を揺すっている……様な気がする。
でも重い。
身体は怠いし瞼もなかなか持ち上がらない…
「もう!クレアってばぁ!!」
何度も呼ばれている気がするが中々目を開けることができない。
「クレア〜!!起きないならキスしちゃうぞ〜〜!!」
「ぶ、分隊長!!それはマズいです!!」
「うるさいモブリット!!上官が直々に目覚めのキスをするだけだ!問題ない!!」
「十分問題です!!」
なんだか騒々しい会話が聞こえてくると思ったらガシッと両肩を掴まれ、少しずつ頭の中がクリアになってくる。
えっと…、もう…起きなきゃ……?
おそらくもう時刻は朝だ。
もう起きなくてはと思ったが、我が上官と思われる人物の言葉に、クレアは大きく耳を疑った。
「さぁクレア!!私が直々に目覚めのキッスをしてあげるからね〜!!んん〜〜!」
「!!!???」
キス?!
ハンジのとんでもない発言により、クレアの脳は一気に目覚め、その瞼をパチリと開けさせた。
「ひっ!!ハンジさん!!」
目を開くと飛び込んできたのは自身の両肩を掴み唇を尖らせながら顔を近づけてくるハンジの顔。
あまりにもの衝撃映像に、クレアは悲鳴を上げながらブンブンと首を振った。
「お、おはようございます!!もう起きましたので、目覚めのキスは結構です!!」
周りを見ると皆疲れの残った表情であくびをしている。
どうやら昨夜は全員この部屋で寝落ちをしてしまった様だ。