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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第56章 新成ハンジ班!始動!!





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そして時刻は深夜0時。




「お、終わった………」



最後の1冊をパタンと山の上に置くと、6人が同時に大きな息を吐いた。


朝から作業を始めて12時間以上かけて増刷した資料は約250冊。

ハンジの決めた金額で全て売りさばく事ができれば、当面の間の兵団資金を確保できる計算だ。



「手が……手が……」



ペンを持ち続けた手はカチカチにかたまりもう力が入らない。

それにずっと下を向いて作業をしていたせいで全身が変に痛む。
普段身体を動かして訓練に励んでいる調査兵には、座りっぱなしで作業するのは別の意味で色んな疲労をもたらした。




「も、もう…動けねぇ……」


ケイジとパドリックはテーブルに突っ伏すとヒーヒー言いながら身体をピクピクと痙攣させている。

疲労はピークをとうに越えているのだろう。



「ハンジさん、今日はもう解散でいいですよね?明日は何時集合ですか?」



よく見ると二ファもあくびをしながらコクコクと頭を揺らしている。

クレアは明日の集合時間など、指示を仰ごうと思い声をかけたのだが…



「えぇ??!ハンジさん?!」



「ガァァァ……ガァァァ………」



ハンジはソファにかけたままイビキをかき大の字で眠っていた。



「モブリットさん…どうしましょう……ん?!」



こうなってしまうともうモブリットが頼りなのだが、隣にいたモブリットも、肘掛けにもたれながら既に夢の世界へと旅立っていた。



「うそ…モブリットさんまで……」



モブリットがこんな風になるのは非常に珍しい。
もしかしたら初めてかもしれない。

それだけで、今日の任務の過酷さがうかがえた。


ハンジも、モブリットもケイジもパドリックも二ファも、みんな力尽きるように眠ってしまっている。


「ふ、ふうぁ……!!」


そんな姿を見ていたら、思わずクレアも大あくびが出てしまい、ストンとソファに腰をおろすと急に睡魔が襲ってきた。



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