第55章 ハンジ班!新結成!
「分かりました……ありがとうございます。」
まだ自分の唇にリヴァイの唇が触れていた感覚が残っているが、余韻にひたっている時間はなさそうだ。
ハンジの元には、エルヴィンの仕事を分担できない程の仕事が待っているのだ。
クレアは名残惜しい気持ちを残しながらも、これから待ち構えている莫大な仕事ためにリヴァイの執務室を後にすると、急いで朝食を済ませた。
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「ハンジさん!おはようございます!!遅くなりました…!!」
「おぉ!クレア!おっはよう!身体の調子は大丈夫??」
「はい…痛みはだいぶ引きました。兵長から早くハンジさんの所に行くよう言われてきたのですが…新しい方が入るんですか?!」
「そう!そうなんだよ…壁外調査兵から事件続きで班長を亡くした班も結構いてね。リヴァイと新しい班編成を行ったんだ。これからエレンやヒストリアの謎解き、ウォール・マリア奪還の作戦とか色々と忙しくなるから、ウチの班も3人ってわけにはいかないと思って、増員する事にしたんだ。本人達も快諾してくれたからスムーズにいったよ!」
「で、どなたがいらっしゃるのですか?!」
「もうそろそろくると思うから、それまでのお楽しみ!!」
「え〜!!」
ハンジを急かすように班員の名前を聞き出そうとしたがまだ教えてはくれず、クレアは拳をギュッと握り上下にブンブンと振った。
まるでお預けをくらった犬の様だ。
「ハハハ!可愛いなぁ!まぁまぁ、もうすぐくるから紅茶の準備でもしててよ。」
「わ、分かりました…では全部で何名分用意すればよろしいのですか?」
「6人分!」
「かしこまりました…」
6人分。
という事は増員は3名。
班長を亡くした班員から編成を組んだとハンジは言っていたが、亡くなった班長の数も多かったため、なかなか予想ができなかった。