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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第53章 謎と疑惑と真実





しかし次の瞬間……



ードォォォォォンッ!!!ー




「きゃああ!!」



ピカッという閃光が走ると同時に爆発音が鳴り響いた。



「クレア?!ほらっ!大丈夫か?!」



その閃光と爆風に、小さなクレアは吹き飛ばされそうになったが、間一髪モブリットに腕を掴んでもらい家屋の屋根から転落する事態は逃れる事ができた。



「今のは…どっちだ?!」



今のは巨人化する時の爆発音だ。

でも砂煙が上がり、エレンが巨人化したのか、アニが巨人化したのか分からない。




爆風と砂煙が襲ってくる中ハンジが目を細めてその先を見つめていると再び爆発音が鳴り響く。




ーゴォォォォォォンッ!!!ー




「な、何……?!」



「これは2人とも巨人化したと思っていいだろう。作戦は予定通りいかなかった。そう判断する、2人とも現状を確かめに行くよ!」



「「はい!!」」



クレアとモブリットはハンジに続き地下道の入り口付近まで立体機動で飛んでいくが、砂煙の合間から見えてきた光景にクレアは思わず絶句してしまった。



「………っ!!」



「あれは…エレンと…女型の巨人……」




3人の目に飛び込んできたのは巨人化したエレンと女型の巨人が組み合って戦う光景。



ここは壁内。しかも1番安全とされてきたウォール・シーナ内だ。



そんな内地で2体の巨人が殴り合い、掴み合い、投げ飛ばす。

投げ飛ばされれば付近の家屋や建物が、まるで玩具の様に簡単に崩れてぺしゃんこになってしまう。



「…………」



ハンジは、エレンにどう加勢するか考え込んでいると、ミカサとアルミンがやってきた。



「ハンジさん!!」



「ミカサにアルミン!状況を教えて!」



「すみません…アニには感づかれてしまい…一度は地下道前で捕獲に成功したのですが、指輪に仕込まれていた刃物によって巨人化を許してしまいました。アニは…きっと僕が接触した時からこうなる事を分かっていたんです…甘すぎました……」



アルミンは悔しそうに状況を報告するが、まだ何もかもが絶望に終わったわけではない。





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