• テキストサイズ

ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第51章 第57回壁外調査





「リヴァイ!いったい何があった?!」



「大方お前の予想通りたエルヴィン…クレア、エレンを診れるか?それに…ダスゲニーか?」



「今さっき、森から出てきたんです!エルバージュと一緒に……」



「そうか……分かった。とにかくエレンを負傷者用の荷台に乗せろ。ハンジ!クレアは荷台で治療だ。デイジーを併走してやれ。」


「わ、分かったけど……」


「おい、エレンの馴染み…ミカサだったか…お前の馬は?」


「見当たりません…」


「そしたらコイツに乗れ。ペトラの馬、エルバージュた。エルヴィン!これ以上犠牲が出る前にとっととずらかるぞ!」



「リヴァイ、お前の班員はどうした?」



「…………」



エルヴィンの問ももっともだ。

何故彼らがいないのに撤退をするのだ。

それに何故ペトラの馬にミカサを乗せるのだ。

でも、リヴァイがミカサに“乗れ”と言ったのだ。

クレアはリヴァイの言葉の裏に隠された真実を理解してしまうと、もう何も言えなかった。




「詳細は分からない…だが、女型の巨人とその中身によって殺された。遺体は俺が確認をした。そしてエレンを捜索していたらミカサと、エレンを連れ去ろうとしていた女型をみつけたが、やはりあの硬質化が邪魔をして仕留める事はできなかったがエレンは取り戻した。エレンはおそらく死んではいない…」



「……そうか。分かった。」

 

エルヴィンは淡々と報告するリヴァイに一度だけ頷くと、帰還の号令をかけた。



「準備完了だ!総員撤退!!!カラネス区まで帰還せよ!!」




エルヴィンの号令と共にみなカラネス区に向かって走り出す。



「…………」




ペトラが死んだ。


ペトラだけではない。


エルドもグンタもオルオも死んだ。


クレアは馬車の荷台に乗ってエレンの容態を診ながらも頭の中は彼らの事でいっぱいだった。



/ 1981ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp