• テキストサイズ

ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第49章 104期入団




兵舎を出発する前に聞いたエルヴィンの話によると、昨日丸1日かけて憲兵団が大規模な調査を行ったが、結局不正に立体機動装置を使用した者はおらず、犯人究明には至らなかった様で、一旦捜査は打ち切りになってしまったらしい。


犯人が見つからないのであればもう仕方がない。ハンジに残された使命はエレンの巨人化実験を通して、新たな巨人の秘密を見つける事だった。



「よし!じゃあ行こう!!実験の候補地はもう決めてあるんだ!!」


ハンジはエレンの手を掴み連れて行こうとしたが、リヴァイが阻止をする。


「おい落ち着けクソメガネ…被験体の殺害で頭が更にイカれたのは説明されなくても十分に理解できる。だが、エレンの実験を行うには全員に確認しておかなければならない事がある。だから一旦城へ入れ…」


「頭はイカれてない!!!」


そう言うとリヴァイはエレンのクビ根っこを掴みハンジから取り上げると、ツカツカと城の中に入って行った。











会議室の様な部屋に入るとリヴァイはチョークを持ち、黒板に何やら絵を描き始めた。


「確認事項とはエレンが暴走した時の対処法についてだ。以前巨人化したお前を止めるには殺すしかないと言ったが…半殺しに留める方法を思いついた。」


「はい…?!」


「このやり方なら重症で済む。とはいえ個々の技量頼みだがな……要は、うなじの肉ごとお前を切り取ってしまえばいい。その際手足の先っちょを切り取ってしまうが…どうせまたトカゲみたいに生えてくるんだろ?」


「ま、待って下さい…どうやったら生えてくるとか分からないんです。何か他に方法は……」


あまりにも極端なやり方且つ高度な技術が求められる為、リヴァイ班の班員の顔は自然と引きつってしまう。


だが、確かにリヴァイの言ってる事も理解はできる。


不確定な要素を多分に含むが、できることなら例えエレンが暴走したとしても殺さずに済む方法を取った方がいい。


とにかく人類はこの巨人に対する情報不足という劣勢から一刻も早く脱却したいのだ。


/ 1981ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp