第49章 104期入団
「あ、当たり前です……!」
「まぁ…意外だろうな…それでもこれは持っていく。もう異論は受け付けないからな。」
「へ、兵長?!」
「お前ももうデイジーの所へ行く時間だろ?俺もそろそろ出発で誰かが呼びに来る頃だ。一緒に厩舎まで行く。」
リヴァイはつかつかと先に厩舎の方まで行ってしまった。
「あっ、待ってください…!!」
「……………」
後ろからクレアがかけてくる音がする。
実の所、リヴァイ自身も驚いていた。
普通なら男女の行為で汚してしまったハンカチなどすぐに洗濯しようと思うのが正しい思考回路だろう。
でも、相手がクレアだとそんな常識などすぐに何処かへ行ってしまう。
離れ離れになってしまうのならせめてクレアを感じれるモノを持って行きたい。
それが例え髪の毛1本、体液の1滴だって構わない。持っていけるのならば全て持っていきたいと思ってしまった。
きっとコレを使って、今夜も明日の夜も、自分は1人寂しく自慰をするのだろう。
変態極まりない行為かもしれないが、クレアが相手だから仕方がない。
そう開き直ると、足早に厩舎へと向かった。
「あっ…!リヴァイ兵長……。」
クレアはデイジーの馬房掃除を。
リヴァイは馬房の中でダスゲニーの脚の状態をチェックしていたら少し息を上げたエレンがやってきた。
「エレンか……」
「あ、あの…エルドさんからリヴァイ兵長を呼びに行ってくれと言われたのですが、こちらにいらしたのですね…」
「あぁ…俺は今来たところだ。」
「エルドさん、荷物の最終確認をしてもらいたいと言ってました。」
「分かった。すぐ行く。」
「あれ?エレン?おはよう。」
すると、デイジーの馬房から熊手を持ってクレアがひょっこりと顔を出した。
「クレアさん!!お、おはようございます……」
クレアの顔を見た瞬間、先程の扇情的な表情が蘇ってきてしまい、若さの塊の様なエレンの下半身はまたよからぬ熱を上げてしまいそうになった。