第49章 104期入団
遠目から見ると、馬具倉庫の扉は閉まっていた。
倉庫に窓は無く、閉めてしまうと中は真っ暗だ。
閉まってるという事は中には誰もいないのだろう。
そう判断したエレンは他の場所を当たろうとクルリと馬具倉庫に背を向けたのだが……朝の、しかも調査兵団の馬具倉庫に似つかわしくない声が一瞬聞こえたような気がして、エレンはそっと倉庫に近づいた。
「………」
足音がしない様にそっと近づくと、古くて錆びた重いスライドドアは、ピタリと閉まっておらず、かすかに中が見えた。
「??」
そこでエレンはとんでもないモノを目撃する。
「あぁぁん…!へいちょう…リヴァイ…へいちょう…もう…わたし……」
「イキたきゃ先にイケよ……こうか??」
「はぁぁぁん…!!」
「(………えっ?!)」
中ではクレアがズボンを脱いでリヴァイに抱きついている。
そして人類最強と言われているリヴァイが、そのクレアの女の部分に触れ、激しく手を動かしていた。エレンも15だ。2人が何をしているか分からない歳ではない。
しかし、この光景でエレンは審議所で見せたリヴァイの嫉妬する様な態度や、自分の馬に乗せようとした事についてやっと合点がいった。この2人は“そういう関係”だったのだ。
エレンは大声が出そうになるのをすんでの所で飲み込むと、手で口元を押さえながら周りをキョロキョロと確認する。
まずこの2人がそういう関係であった事には勿論驚きだが、こんな所誰かに見られたら当然まずいだろう。
しかし、まだこの辺りは人の影すらなく静まり返っている。おそらくは皆食堂へ行っているのだろう。
するとエレンは再び息を殺して中の様子に注目する。
ゾクゾクとした絶頂感が子宮の奥から湧き上がってきたクレアは、うわ言の様にリヴァイの名を呼びながら回した腕に力を入れてしまう。
蜜壺の中の甘い蜜を掻き出すかの様に指に角度をつけて激しく往来させると、クレアの中がギュッと締まりだした。
「あ、あぁ……へいちょう…へいちょう…!もうイク…イッちゃう……あぁぁぁぁん……」
クレアは全身を震わせると、甘美な声を上げながら達してしまった。