第2章 護り刀の役割
一期一振りの部屋
一期「・・・」
乱「・・・」
厚「・・・」
薬研「いち兄、入るぜ」
一期「薬研・・・みんなも入ってここに座りなさい」
薬研に続き後藤・信濃が一期の前に座る
一期「何故呼ばれたのか、わかっていますね?」
優しい笑顔と口調
だが瞳は笑っていない
薬研「ああ。大将と同じ布団で「薬研!それどういうこと?!ボクたちはあるじさんの守り刀だよ?それが何で!」
薬研に詰め寄る乱を一期が制する
一期「理由を聞かせてくれないか。理由によっては、私たち粟田口は寝室の警護から辞退させていただく」
《寝室の警護》とは、審神者が本丸に着任した当初から続けられている習慣で、守り刀である短刀のみに与えられた特権だった
本丸の中とはいえ、いつ何時結界が破られ時間遡行軍が襲撃してくるとも限らない
審神者の身を案じた刀剣たち誰か1人が交代で常に側にいるのだが、流石に脇差以上が寝室に入る訳にもいかない
そこで、見た目も幼く元々の《短刀》の用途として寝室での警護を任されていたのだ