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桜と三日月【刀剣乱舞】

第8章 近づいちゃだめー




三日月「主・・・《桜華》・・・」

三日月は前世の名前を愛おしそうに耳元で囁いた

審神者『!な、なんでその名前・・・』

ばっと顔を上げた審神者は三日月の瞳に捕えられ何も言えなくなってしまった




三日月「俺は《桜華》が転生するする日を、あの展示室でずっと待っておった・・・千年・・・刀の俺たちにとってはなんでもない刻だ。だが《桜華》が逢いに来るようになって俺のなんでもない日々が変わった。ころころと笑う顔が可愛いと思うた。何度も何度も転生しては逢いに来る《桜華》が待ち遠しかった。そして・・・刀の俺に話しかける《桜華》を愛おしと思うようになった・・・《桜華》・・・いや、今は違う名か・・・主、俺は主のことが好きだ」

いつもと違う真剣な三日月の顔

優しくて、それでいて妖艶な声

審神者『///三日月・・・私・・・』

《好き》と言おうとした瞬間・・・





「「「主!あるじさま!主さん!」」」

薬研「ま、まて!今大将は!」

一期「待ちなさい!」

スパーッン!!





審神者(あ・・・これ、前にもあったな・・・)

振り返ると前と同じく、仁王立ちの乱と短刀達が全員いた





膝の上に審神者を座らせた三日月の着物がはだけている

《ピキッ》

とたんに乱のこめかみに青筋が立った




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