第8章 近づいちゃだめー
三日月「ふむ・・・帰ってきて早々に仕事とは。主は随分と真面目だな。どれ、菓子でも持って行くとするか」
審神者の気持ちを知ってか知らずか・・・
三日月はニコニコといつもの笑みを浮かべながら廊下を引き返そうと踵を返した
山姥切「三日月、お茶と菓子は近侍である俺が持っていく。仕事の打ち合わせもあるからな。燭台切、用意してくれ」
三日月「・・・そうか・・・あいわかった。主と話をするのは後にしよう」
「「「!!」」」
一瞬放たれた殺気に全員が顔色を変えたが、それはほんの一瞬で三日月はいつもの飄々とした態度で去っていってしまった
五虎退「こ、怖かったです・・・」
秋田「ビックリしました・・・」
今剣「ほんたいをつきつけられたのかとおもいました」
和泉守「どうやら三日月も本気のようだな」
堀川「兄弟の一言がよっぽど気に入らなかったようですね」
山姥切「・・・仕方ないだろう。主も心の準備がいるのだろうし」
一期「ええ。《なんでいるの!》と、かなり動揺していらっしゃいましたから」
泣きだしそうな短刀達をなだめながら、一期の一言に全員が呆気にとられてしまう
長谷部「《なんで》とは・・・世話の焼ける主ですね」
薬研「しばらくは三日月を近づけない方がいいだろうな」
刀剣達は審神者の心の整理がつくまで、三日月を近づけないよう話し合うのだった