第7章 目覚めた恋心
審神者『一期・・・どうしよう・・・』
しばらく頬を染め三日月宗近を見つめていた審神者だったが、突然とんでもないことを思い出してしまった
一期「どうされました?」
審神者『うちの本丸・・・三日月宗近、いるわよね・・・なんでいるの!ねぇ、なんで!』
一期「それは・・・よかったですね。帰ったら主の気持ちを伝えればよろしいのでは?」
審神者『///や、無理だから!普段でもあんなに綺麗なのよ?普段はあんなじじいだけど、戦闘になったらすごくカッコイイのよ?《好きです》なんて言えるわけない!会えない!会いたくない!無理~』
完全にパニック状態の審神者はブンブンと頭を振りながら一期の服を握りしめる
一期「そうは言われましても・・・本丸に帰らない訳には行きませんし・・・それでは、しばらく思い出さなかった振りをされてはどうですか?」
自覚したとたん三日月に《会いたくない》と言い出した審神者に笑いが込み上げて来てしまう
審神者『うん・・・そうする・・・一期も黙っててよ!みんなにも内緒だからね!』
一期(それは・・・きっと無理でしょうね。主は自分の気持ちに正直な方ですから。みんなも直ぐに気づいてしまうでしょうね。もちろん三日月殿も・・・)
うんうん、と一人納得する審神者を見下ろし、一期は小さく笑いを噛み締めていた