第6章 三日月の秘密
審神者『・・・流石はおじいちゃん・・・今までの流れを全部ぶった切ったわね。けど、お酒は飲めないわ。現世から離れたとはいえ私まだ未成年者だから。ほら、みんなも座って。今日はみんなが酔うまで付き合ってあげる。山姥切は私の隣ね。あまり飲んじゃだめよ?弱いんだから』
的外れな三日月の言葉に少し落ち着いた審神者は、苦笑いを浮かべて三日月が差し出したお猪口を押し返す
山姥切を隣に呼んで座らせ念を押した
山姥切「///あ、ああ・・・わかった」
平野「主君、お茶をどうぞ」
前田「燭台切さんが作ったお菓子もありますよ」
審神者『ありがとう。わあ、可愛い!うん!味も最高~みっちゃん、みっちゃん!』
燭台切が作ったのは、小さな桜や蝶の形の干菓子
燭台切「ん?気に入ったかい?」
審神者『うん!凄く可愛いし美味しい!はい!みっちゃんにお礼、あーん』
燭台切「///え?あ、主?」
審神者『ほら、早く食べて?』
口元に差し出された干菓子に燭台切は柄にもなく顔を赤くしてしまう
燭台切(《食べて》って・・・君を食べたくなっちゃうだろ)
無邪気な笑顔を前に、浮かんだ下心を飲み込み口を開けた
放り込まれた干菓子は審神者のように小さくて甘かった