第6章 三日月の秘密
再び訪れた退屈な日々
そして月日は流れ、数十年後少女と再会した
容姿も名前も全く違っていたが魂の色が同じだった
再び訪れた楽しい日々と退屈な日々の繰り返し
何度目かの再会で気がついた
少女が同じ時を何度も繰り返している事に
三日月「何度も時を繰り返す主が15歳の誕生日に俺と再会し18歳になる前夜に亡くなっている事に気付いたのだ。ならば、その前夜に助ければ主は呪いのような輪廻から抜けられると思ったのだ」
そして桜華が事故に遭う当日、三日月は自身の力で顕現した
薬研「は?自分で顕現した、だと?」
ニコニコと頷いた三日月は、さらに話を続ける
《桜華を助けたい》
そう強く想った瞬間、三日月宗近の想いは人の姿を得ていた
三日月「だが初めての人の姿に戸惑ってしまってな。結局桜華を助けられなかった・・・」
《次こそは必ず助けよう!》そう心に決め三日月は桜華が転生する日を待った
三日月「だが・・・主はそれきり現れなかったのだ・・・」
何度桜の季節を迎えようと審神者は現れない
千年の時を生きてきた三日月でも、その月日は長く退屈な日々だった
《二度と逢えない》
そう諦めかけた時、この本丸に呼ばれた