第2章 奉公
湿ったなにかが、私の秘所を上下になでつけた。
例えて言うなら、大きなトカゲみたいなものが、腹を擦り付けてきているみたい。
「ングッ…」
思わず、声が出た。
下腹部に突きつけられる質量。
容赦なく侵攻してこようとする欲棒。
ミチミチと、私を拡げながらねじ込まれる。
ああ、無理。そんなに、入らない。壊れちゃう。まだ、まだ来るの?ああ、ああ。
私は思わずギュッと目をつぶった。
領主様のものは、私には重たすぎる。
時間をかけて挿入した後、領主様はいったん動きを止め、息をついた。
ようやく全部入ったみたい。
どうかしばらく動かないで。と思ったけれど、叶うはずがない。領主様はすぐにゆるゆると腰を動かし始めた。
あう。あうあう。
内壁が、領主様の動きに合わせてひきつる。そのまま持っていかれそう。
領主様は徐々に動きを速く大きくしていった。
う。ふう。んぐ。うっ。うぅ。
突きつけはだんだんと荒さを増し、領主様は背を丸めて私の肩を握りしめた。
いた。いたい。んん。あう。うう。んっんっん。
もうそろそろほんとうになにもかんがえられない…
私はうつろに目を開いたまま、体を硬直させ、ビクンビクンと震えた。