第2章 奉公
ドアの先は、これまたこぢんまりした部屋だった。
机と書棚と寝台が置いてあるだけで、絨毯も敷かれておらず、床材がむき出しになっている。
領主様は私を寝台の上に投げ出した。
そしてすぐに覆いかぶさってくる。
考える間もなく私のスカートがまくり上げられた。領主様の手が私の太ももをさすり、秘められた場所へ近づいてくる。
つ、とそこに触れられ、私は体を震わせた。
「おやめください、あの」
そこまで言って、先ほど告げられた言葉を思い出した。
「ヤーシュ様どうか、どうかお許しください」
しかし領主様は動きを止めず、私が足を閉じられないようにがっちりと押さえつけたまま、私の大切なあの場所を指で開き、具合を確かめるように指を動かした。
ああ、もう。
私は観念した。
仕方がないことだ。この館へ来ると決まった時から、何があっても我慢しようと、そう覚悟はしたじゃない。
私は使用人で、目の前の男はご主人様。
私は歯を強く噛み、滑らかなシーツをギッチリと掴みながら、これから襲ってくる凌辱への覚悟を決めた。