第8章 7day
「あーーっ!!」
「お、どうした?ベポ。」
「、ちょっと来て!」
「え?は、はい…?」
「どこに行くんだ?」
「おれの部屋だよ!書かないといけない地図があるんだ。シャチとペンギンも来る?」
「あ!あー…おれはいいや、その辺は航海士のお前に任せるわ。」
「ならおれが行く。」
「は!?ずりぃぞペンギン!」
「なんでだよ。どっちに居ようが勝手だろう。」
「どっち…?」
ベポと行く以外にどこかへ行く選択肢が有るのだろうか。の頭にハテナが浮かぶとシャチとベポは慌てて声を上げる。
「ベポ、早く行こうぜ!」
「うっ、うん!」
「結局来るのかよ。」
「うるせえ!」
「押さなくてもちゃんと行きますよ!」
シャチに後ろからグイグイ押されつつ、シャチ、ペンギン、ベポの3人と1匹はベポの部屋へと向かった。
室内は多くの資料や海図を描くための机など必要なものが揃っている。ベポは椅子に座り、3人はその周りへ集まった。
「何の地図なんですか?」
「ドレスローザだよ。」
「シーザーを捕獲した後ドフラミンゴとの交渉は奴の王国で行われるからな。」
「なるほど…。」
ベポは手馴れたように地図を書き進めて行く。はその様子を興味深そうに見詰めていた。シャチとペンギンはさしてその様子に興味はないようで、ベポのベットへ腰掛ける。
「しっかし、まさかキャプテンが1人で別行動する事になるなんて思わなかったよなー。」
「おれ達も作戦を聞いたのがココ最近だったからな。」
「キャプテンが強いのは知ってるけど、ちょっと心配だよね…あ、肉球ついちゃった。」
「そうなんですね…。」
矢張り今までずっとそばに居たクルーでさえ心配らしい。当然といえば当然では有るが。は小さく肩を落とす。絶対に勝負に勝って1人でもあの人の傍へ行かないと。
「しかし、だからといってがキャプテンに喧嘩をふっかけるとは思わなかったけどな。」
「だって、何ヶ月も船で待つなんて嫌ですよ!帰ってこなかった、なんて事に絶対したくありません。」
「頼むぞ。あの人、今回は本当に無茶な事をしようとしている。勝手に死なれたらクルーであるおれたちも困るんだ。」
「…はい。みんなにとっても大切な船長ですもんね。任せて下さい。」