第8章 7day
「ロー?」
「ここに座れ。」
ぽん、と自分の太腿を叩くトラファルガー。は一瞬躊躇うも片足ずつベットへ乗り上がり彼の太腿の上へと腰を下ろした。トラファルガーの両腕が腰へ回され密着が深まる。は彼の帽子を取り去り横へそっと置いた。
「…ご飯、いいの?」
「まだ腹減ってねぇ。」
「そう?」
は片手を彼の肩へ添え、隻手で髪を撫でた。思ってたよりも柔らかい。見下ろすトラファルガーの顔は相変わらず整っていて、涼し気だ。
「目、閉じろ。」
「ん…。」
静かに囁かれた言葉に、は黙って瞼を降ろす。僅かに触れる吐息。顔が迫って来る気配に心臓はドキドキと脈打つ。
やがて唇同士が触れ合った。角度を変えて何度も啄む。暫くして離れるとは瞼を持ち上げそのままトラファルガーへと抱き着き肩口へ額を擦り付ける。
「…幸せ。」
「…そりゃあ良かったな。」
「ローは?」
「悪くねェ気分だ。」
素直じゃ無いな。そう思うものの口に出せば拗ねるであろう彼を思い何も言わなかった。ようやくとトラファルガーは部屋を出て、食堂へと向かう。既に食べ終わったクルー達の方が数多く、中は空いている。
「おはようペンギン。」
「おはよう、。キャプテンも、随分遅かったですね。」
「いつも通りだろ。それより、パンクハザードにはもう着くのか?」
「いえ、もう少し掛かると思います。…はどうするんですか?」
「作戦は変わらねェ。おれ1人上陸する。」
「…え?」
思いのよらない一言には呆気に取られる。1人で上陸?なんの為に。隣でおにぎりを頬張るトラファルガーに、彼女は戸惑いの瞳を向けペンギンは呆れ気味に溜息を吐いた。
「…結局まだ作戦についてには話してないんですか?」
「あぁ。」
「え…ま、待ってください。作戦ってなんですか?1人で上陸するって、何で…?」
「パンクハザードにはお前は連れて行かない。元々連れて行く予定だったが…ジョーカーやシーザーにの存在が割れてる以上、置いて行くしかねェだろ。」
「……いいか。これからの作戦を説明するから、よく聞け。」
「は、はい…。」