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私とアナタの7日間。【ONEPIECE】

第8章 7day


トラファルガーは扉を見詰めるの片耳へ素早くピアスを宛てた。突然耳に触れる指先にの身体はビクリと跳ね上がる。躊躇いなくピアスの針が耳朶を貫通した。しかし、想像していた痛みが襲ってくる事は無い。は不思議そうに自分の耳朶へ触れる。

「痛っ……くない?」

「当たり前だろう。お前はロギア系の能力者だぞ。全身水だろうが。」

「あ…なるほど、そうでした。」

無事耳朶へ付けられた青い月の形をしたピアスには嬉しそうに触れた。昨日兄から貰ったものだ。満足そうなを見てトラファルガーは彼女の頭をゆったりと撫でる。すると徐にその手を頬から首元へ滑らせ、の喉に掛けられた首輪へ触れた。

「…これは要らないな。room。」

掌から小さいサークルが生まれ、それはとトラファルガーを包み込んだ。彼女の首に掛けられた首輪はシャンブルズによって簡単に取り払われる。

「ありがとう。」

「おれが気に食わなかっただけだ。」

roomを解除すると手元に残った首輪をトラファルガーはゴミ箱へと放る。は立ち上がり、彼の手を取った。

「ロー、ご飯食べに行きましょう。」

「あぁ。…それと、気になっていたんだがお前の敬語は癖か?」

「え?はい、そうですね。元々家族以外には敬語を使ってます。」

「おれには必要無いだろ。」

「えーと…努力します。」

トラファルガーは些か不服そうな顔でを見た。恋人になったというのに敬語のままというのは何処と無く距離を感じる。彼女にとっては普通のことなのかもしれないが。そんな事を考えているとは知る由もなく、は手を引いたが立ち上がる気配を見せないトラファルガーに首を傾げた。

「話し方を変えるまで動かねぇ。」

「えぇ!?そんなに嫌ですか!?」

「嫌だな。辞めろ。」

「ローって時々子供みたいなこと言いますよね…。」

「……バラされてぇのか。」

「ふふっ、いえ。可愛いと思って。そういう所も好きよ。」

可笑しそうに笑う。笑われた事には不満を覚えたが、話し方が変わった事に満足しそれ以上何も言う事は無かった。そのまま無言で繋いだ手を引きの身体を膝の間へ挟み込む。
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