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私とアナタの7日間。【ONEPIECE】

第4章 3day


「はい!」

お洒落なガラス張りの扉を押せば、カランカラン、とベルが鳴る。店内は外と比べてとても暖かかった。身体に付いた雪を払い落としていると直ぐに店主と思われる人物が店の奥から現れ恭しく頭を下げる。身なりの整った、まだそこそこ若い男性だ。

「これはこれは…お美しい恋人様をお連れで。本日はどのようなお召し物をお探しで?」

「こいつに合う服を適当に見繕え。あと明日までにコイツが着ているツナギをサイズを合わせて作り直してくれ。金ならいくらでもある。」

「かしこまりました。ではお嬢様、こちらへ。」

「え?あの…ロー…?」

「店で待ってる。不安そうな顔をするな。」

「わ…わかりました、行ってきます。」

恋人、という言葉に対して肯定も否定も見せなかったトラファルガー。も何も言えずに居たが周りから見た自分達がそう見える事実は少なからず喜びを感じた。海賊ではあるが、背は高く細身、目付きは鋭く愛想は無いが良くいえばクール。コレはコレで、女性に人気があるのは間違いないだろうと思っていた彼と、自分が隣を歩いていて吊り合うのかが不安だった。
そんな彼を残し、若い男店主に連れられ店内奥へと進む。中にはウィンドウに飾られていたものより余程多くの種類の服がこれでもかとばかりに立ち並んでいる。

「それでは先に、採寸をさせて頂きます。」

「…男性の方にやってもらうのはちょっと…。」

「あぁ、ご安心ください。彼女にやって頂きますので。リディ、宜しく頼むよ。」

リディと呼ばれた女性は、店内のさらに奥…おそらく店員のみが出入り出来る部屋から顔を出した。濃い茶色の髪を緩く巻いた胸元までの髪、スタイルの良い彼女の瞳はを見るなり驚いたように見開き駆け寄る。そして正面から背中、まるで観察するようにじっくりと体を見回した。

「…素敵!まさに女性にとって理想の身体ね!!」

「あ、ありがとうございます…?」

「…決して失礼の無いように頼むよ。依頼人は海賊だ。」

「あら、そうなんですの?貴方も海賊なのかしら?」

「いえ、怪我をしてるから今彼に診てもらってるだけで…私は海賊じゃありません。」

「そうなの?ならこの街で診てもらえば良いのに。」
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