第9章 第五研究所
48「ぬおおぉぉぉ!!」
エ「くおおおお!!」
ガキィィン
カインカイン
ゴキッ
…!!
なんだ?肩に違和感が…。
48「フッ!!」
エ「くぁっ」
……ぶね…。
ウィンリィの言葉が蘇る。
―さびにくくしたかわりに強度が下がったから、あんまりムチャは―
っ…。こりゃ早く蹴りつけねーと、
エ「ヤバい、なっ!!」
48「!!」
シュッ
くぅっ
サッサッ
次々と繰り出される剣撃を交わす。
トンッ…
柱…!!
ビュン
サッ
ヒュッ
顔の横にきた刀を、オートメイルでかろうじて防ぐ。
ギリリリリ
摩擦のあまり火花が散った。
シャキン
48「はぁっ!!」
刀が突き立てられるのを転がってよけた。
エ「はぁ…はぁ…」
48「まるで猿だな」
エ「んだとコラァ!!」
48「フッ…フハハハハハ!!ひさしぶりに手応えのある獲物で嬉しいぞ」
48はさも愉快そうに笑った。
48「だが、その傷と疲労では勝負は見えている。お前の仲間は今頃私の連れが始末しているはずだ」
エ「はぁ…はぁ…、その連れって、強いのか?」
48「強いぞ。私よりは弱いがな」
…!!
へっ。
エ「つっ…くくく…はははははっ。だったら心配いらねーや。俺、昔からアイツとケンカして、勝ったことねーんだ」