第8章 隠された真実
…な…つ、つまり…。
ロ「まさか……囚人が材料…」
ゾォー……。
エ「そんな顔しないでくれよ。俺だって考えたくねーんだから」
ア「…所轄が違う刑務所が絡んでるとなると、政府が関係してるのかな?」
「有り得るね」
ロ「なんだか…とんでもないことに首を突っ込んでしまった気が……」
ブ「……|||||」
あア「だから、聞かなかったことにしてって言ったでしょー!?」
コツコツ
ん?少佐?
少「これは、高度に政治的な問題になるやもしれん。わが輩は探りを入れてみる。それまで、少尉と軍曹はこのこと他言無用!!」
ロブ「はっ!!」
少「エルリック兄弟とセレン・レリーフも大人しくしておるのだぞ」
あアエ「えーーーー!?!?」
少「むうぅぅぅ!?さてはお前達、この研究所に忍び込んで中を調べようかと思っておったな!?!?」
あアエ「思ってない思ってない!!」
エ「なんつってね」
タッタッタ
見ると、軍の兵が門の前に立っていた。
エ「ふーん。使ってない研究所に門番ねぇ」
ア「怪しいね」
「どうやって入る?」
エ「入り口造っちまおうか」
ア「錬成反応の光で気付かれちゃうよ」
エ「となると」
「あなた達の出番ね」
エドがアルを踏み台にして大ジャンプした。
ア「よいっしょっ」
エドが有針鉄線を下ろしてくれた。
………。
「って私登れないわよ!!オートメイルじゃないんだから!!」
ア「あ。じゃあ僕の中に入ったらいいよ」
「え。じゃあ、おじゃましま~す……」
中は割と広い。
てかアル、私を入れたまま登れるの!?
そんな私の心配をよそに、アルはするする登っていく。
エ「よっ!!」
エドとアル+私は、無事内部に飛び降りた。
エ「ここもがっちり閉鎖かよ…おっ」
エドは通気穴のようなものを見つけた。
エ「アル、セレン。ここで待ってろ」
ア「1人で大丈夫?」
エ「大丈夫もなにも、お前のデカい体じゃここ通れないだろ?」
ア「好きでデカくなったんじゃないやい」
「まあまあ」
そうしてエドは中に入っていった。