第8章 隠された真実
……………。
ア「兄さんにセレン。ご飯…食べに行っといでよ」
エ「…いらん」
「…食欲ないわ」
エ「…しんどいな」
ア「うん」
エ「なんか…こう…手の届くところにきたなと思ったら逃げられて…やっとの思いでつかんだら…つかんだそいつに蹴落とされてさ…。…神様は禁忌を犯した人間をとことん嫌うらしい。…俺達…一生このままかな…」
……………。
エ「なあ、アル。俺さ…ずっとお前に言おうと思ってたけど…怖くて言えなかったことがあるんだ…」
エド…?なにを……。
ア「…なに?」
ドンドン
少「エルリック兄弟にセレン・レリーフ。居るのであろう?わが輩だ。ここを開けんか!!」
あア「どうしよう…」
エ「シカトだシカト…」
ドガァン
少「聞いたぞ、エドワード・エルリック!!」
全「ひえぇええぇぇえ!!」
少「なぁんたる悲劇!!賢者の石に、そのような恐るべき秘密が隠されておったとはぁぁ」
あエ「kkk…」
ロ「ご、ごめんなさい…」
ブ「あんな暑苦しい人に詰め寄られたら…」
少「軍がそのようなことを行っていたとは…真実は時として残酷なものよ」
エ「!!真実…?」
ア「どうしたの、兄さん」
「エド?」
エ「マルコーさんの言葉、覚えてるか?」
あア「え?」
―君達ならば、真実の奥のさらなる真実に―
エ「真実の奥のさらなる真実…錬金術の研究書と一緒だ。表面にあるのは真実の一部でしかない…。まだなにかあるんだ…まだ」
少佐は地図を持ってきて言った。
少「現在、政府関連の錬金術研究所は、セントラル市内で四カ所ある。そのうち、マルコー氏が所属していたのは第三研究所だ。ここが一番怪しい」
エ「んー…。市内の研究所は全部回ってみたけど、ここはそんな大した研究は…ん?」
エドは赤くバツがつけられた建物を差した。
エ「この建物は?」
ロ「第五研究所ですが、現在は使用されていません。崩壊の危険性があるので、立ち入り禁止になっています」
エ「ここだ」
ブ「え…何の確証があって…」
エ「隣に刑務所がある」
ブ「それが…?」
エ「賢者の石の材料はなんだった?」
ブ「えと…生きた人げ…ええ!!」
エ「刑務所には死刑囚もいるだろ…?表向きは処刑したことにして…」