第8章 隠された真実
エ「はあ…。なにかに一生懸命になれるってことは、それ自体が才能…か。言ってくれるね、弟よ」
ア「どっかの誰かさんを見てるとね、心の底からそう思うよ」
「以下同文」
エ「へっ。そんじゃ、そのどっかの誰かさんは引き続き一生懸命やるとしますよ」
そうして私達は昼も夜も休まず解読を続けた。
解読が進んでいくたびに、心を踊らせていた。
なのに………。
「そんな…嘘だ…こんな…こんなの…」
エ「ふざけんな!!」
ガタン
ブ「喧嘩ですか?」
ロ「解けないからといって、自暴自棄になっては…」
ア「解けたんです」
ブロ「えっ?」
ア「解けてしまったんですよ、暗号」
ブ「本当ですか!!良かったじゃないですか!!」
「良いことなどありません!!」
エ「悪魔の研究…求めてはならないもの……。恨むぜ、マルコーさんよぉ…」
ブ「一体…なにが…」
エ「賢者の石の材料は……
生きた人間だっ…」
ブロ「!!」
エ「しかも石を一個精製するのに、複数の犠牲が必要ってことだ!!」
ブ「そんな非人道的なことが軍で行われていたなんて…」
ロ「…許されることじゃないでしょ…」
エ「このことは…誰にも言わないでくれないか?」
ブ「しかし…」
エ「頼む!!」
ブ「!」
エ「聞かなかったことにしといてくれ」