第8章 隠された真実
「あああ…」
エ「なんなんだ、このクソ難解な暗号は…」
ア「兄さん…これマルコーさんに直接聞いたほうがいいんじゃ…」
エ「いや!!聞いたら負けになる!!」
「そういう問題…?」
シ「あの…」
ん?
エ「シェスカ」
シ「エドワードさん達のおかげで、母を立派な病院に移すことができました。ありがとうございました」
「いいですよ、そんなの」
シ「解読のほうは進みましたか?」
全「どよーん……」
シ「え、あ、あれ?」
ア「君は、仕事見つかった?」
シ「どよーん……」
全「あ…ああ…」
シ「でも、皆さんのおかげで、ダメ人間の私でも、人の役にたてるんだって思いました。ありがとうございました」
ア「ダメ人間じゃないよ」
シ「!」
ア「なにかに一生懸命になれるってことは、それだけで才能だと思うし、それにすごい記憶力がある。自信持っていいと思うよ」
シ「ありがとう…!!」
ヒ「よっ!!」
「ヒューズ中佐」
ヒ「アームストロング少佐に聞いたぞ。なんだよ~、セントラルに来たら声かけろって言ったのによ~」
エ「いやあ、急ぎの用があってさ」
ヒ「まあ、俺も忙しくて、仕事から離れられなかったんだけどよ!!最近、事件やらなんやら多くってなぁ。タッカーのキメラ事件もまだ片付いてないし…って、あ、すまねー。やなこと…思い出させちまったな。しかしあれだ。ただでさえ忙しい時に盛ってきて、第一分館も丸焼けになっちまってよ…」
エ「第一分館?」
ヒ「ああ、あそこには事件の記録やらなんやら保管してたから、業務に差し支えて大変だよ」
…………………。
ヒ「ん、どした」
全「へぇ~………ジー」
シ「えーーーー!!」
「どうでしょう、中佐。この人、職場探してるんですが」
シ「確かに…軍の刑事記録も読んで覚えてますけど…」
ヒ「よっしゃあ!!今すぐ手続きだ!!ウチは給料イイぞ!!」
シ「ええ…そんな、あの…ありがとうございます!!自信持って頑張ってみます!!本当にありがとう!!」
ガシッ ズルズル
ヒ「よし、早速仕事だ。ははっわははは!!」
エ「ひとさらいか?あのオッサン」