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大空と大海の錬金術師

第8章 隠された真実


エ「はぁ…はぁ…」

ア「にゃあああ…クラクラ」

?「スミマセンスミマセン!うっかり本の山を崩してしまって…」

救出された人は、ペコペコ謝ってきた。

?「このまま死ぬかと思いました。ありがとうございました」

エ「あんたが、シェスカ?」

シ「はい」

エ「第一分館にいた?」

シ「はうっ!!」

全「ビクッ」

シ「第一分館なんて甘美なヒビキ何でしょう…!産まれたときから本が好きで…あそこに就職が決まったときは、天にも昇るような気持ちでした…」

全「はぁ…」

シ「でも…仕事中だということを忘れて本ばかり読んでいたもので…クビになってしまい…」

全「…汗)」

シ「病気の母をもっといい病院にいれてあげたいから…働かなくちゃいけないのに…!ああ…私ってば…本を読む以外にはなにをやっても鈍くさくて…どこにいっても仕事をもらえなくて…」

全「………」

シ「そうよ、ダメ人間だわ。社会のクズなのよ!!」

全「うわぁあぁああ」

エ「あのぉ…ちょっと聞きたいんだけどさ…」

シ「はい」

エ「ティム・マルコー提議の研究書に、心あたりあるかな?」

シ「ティム・マルコー…ティム・マルコー…ああ、はい!!覚えています!!」

「本当に!?」

シ「手書きで、しかも分野が違う本棚に乱暴に突っ込んであったので、よく覚えています」

エ「本当にあったんだ…!!」

「てことはやっぱり丸焼けね…」

シ「その研究書、読みたいんですか?」

エ「そうだけど、焼けちまった…」

ア「どうも、お邪魔しました」

シ「私、中身全部覚えてますけど」

…………………。

全「んなぁっ!?」

シ「あ、いえ、だから、一度読んだ本の中身は、全部覚えてます!!(マジでーーーーー!!!!!)時間が掛かりますけど、複写しましょうか?」

エ「ありがとう!!本の虫!!」

あア「やったー!!やったー!!」

シ「虫…ですか…」
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