第7章 希望の道
セレンside
エドもアルも、体が元通りになった。
エ「よし、やるか!さっそく」
ア「うん!」
…ふぅ。
全く、この兄弟は。
ア「はあっ!!」
エ「うおらっ」
ア「いよいよだね!!」
エ「セントラルで、マルコーさんの資料を、手に入れる!!明日の朝一で出発だ!!」
~その夜~
エ「かぁぁ…くぉぉ…」
ア「またお腹出して寝てるよ、しょうがないなぁ」
ピ「まるで保護者だねえ、アルは」
「ホント。どっちが上なんだか」
ア「手間のかかる兄を持つと、苦労するよ」
ウィンリィさんがタオルケットを持ってきて、エドにかけた。
ピ「お前達、いくつになった?」
ア「僕が14で、兄さんが15」
ウィンリィさんは、エドの横に座ると、
ウ「あたしと同い年で、こんなにちっちゃいクセに、人間兵器だなんて、笑っちゃうよね…。無防備に寝ちゃってさ」
……本当に。笑っちゃうよ…。
ア「2人ともありがとね」
ウ「?なによ、改まって」
ア「いつも、本当の家族みたいに迎えてくれるばっちゃんとウィンリィには、感謝してる。口には出さないけど、兄さんもそう思ってるんだよ」
ウ「アル…」
ピ「わかってるよ、そんなこたぁ。いちいち言わんでもわかってる」
ア「ばっちゃん、ウィンリィ…。ありがとう…」
「………クスッ…」