第7章 希望の道
「そう言えば、少佐は良かったのですか?マルコーさんのこと、セントラルに報告しなくて」
少「わがはいが今日あったのは、マウロというただの町医者だ」
あエ「…くすっ」
マ「…君達!!」
ん?
エ「マルコーさん!!」
マルコーさんは紙を取り出して、差し出した。
マ「資料が隠してある場所だ。真実を知っても後悔しないと言うならば、それを見なさい。君達ならば、真実の奥のさらなる真実に…いや、これは余計だな。君達が元の姿に戻れる日が来るのを祈っておるよ」
マルコーさんはくるりときびすを返し、ひらひらと手を振りながら去っていった。
私とエドは頭をさげ、少佐は敬礼で見送った。
~汽車内~
ア「兄さん。なんて書いてあるの?」
エ「国立中央図書館、第一分館」
少「なるほど。木を隠すなら森、か。あそこの蔵書量は、半端ではないからな」
エ「ここに石の手掛かりがある…!!」
~リゼンブール、ロックベル家~
?「ウィンリィ、ウィンリィ。お得意様が来たよ」
エ「よう、ばっちゃん!!」
ア「ただいま!!」
?「なんだいそのなりは」
エ「色々、あったんだよ。また、頼むよ」
「はじめまして」
エ「こっちは、セレン・レリーフとアームストロング少佐」
ピ「ピナコ・ロックベルだよ。しかし少し見ない間に、エドは小さくなったねえ」
エ「なあ、こういう場合、普通『大きくなったね』だろぉ?」
ピ「大きくなってたらそういうさ」
エ「なんだとこのミニマムばばあ!!」
「ふ、2人とも落ち着いて…」
ヒュルルルル
スコーン
エ「ぬああああ!!」
「ひゃあっ!!」
どこからかスパナが飛んできて、見事エドにクリーンヒットした。
?「メンテナンスに来るときは、ちゃんと電話いれろって言ったでしょう!?」
二階のベランダから、私と同じくらいの女の子が叫んだ。
エ「ウィンリィ!!お前殺す気か!!」
ウ「あはははははあははおかえり!!」
エ「おー」