第6章 哀しみの雨
色々改ざんします。
エドが危ない。
けど体が動かない。
またなの………?
また…私は…大切な人を失うの…?
兄さんの時も…
私は禁忌を犯してまで兄さんを助けようとした……
今だって体が動かないから…
私はできる限りやった…
私のせいじゃない…
だから仕方ない…?
違う!!!!!!
大切な人、仲間の命が助かるなら…禁忌なんか何度だって犯してやる!!
真理とやらに、なんだってくれてやる!!
エドの命が助かるなら…私の体なんかいらない!!
私は体を起こした。
激痛が走る。
痛みに耐えながら、私は骨折していない右足で地面を思い切りけった。
エドを助けたい。
ただそれだけだった。
男の手がエドの頭すれすれに来ている。
―お願い、間に合って――――
ガッ
私はエドの体をさらった。