第6章 哀しみの雨
アルの体が砕かれた。
?「……!?」
エ「やろおぉぉぉ!!」
「よくもぉぉぉ!!」
?「遅い…」
ガシッコォォォン
エドは跳ね飛ばされたけど、すぐ立ち上がった。
エ「くそっ」
エドは自分のオートメイルを変形し、刃を出した。
私も鉄パイプを槍にして身構えた。
?「オートメイル…なるほど、人体破壊では壊せぬはずだ…変わった奴等よ」
ア「兄さん、セレン、ダメだ。逃げた方が…」
エ「バカやろう!!」
「あなたを置いて逃げられるワケないでしょう!!」
?「両手を合わせて輪をつくり、錬成を行うわけか…ならば!!」
「あああああ!!」
エ「うおあらぁぁぁぁ!!」」
ガシッ
右手でエドの右腕をつかみ、左手で私を殴った。
私は吹っ飛ばされ、地面に叩きつけられた。
?「まずはこの鬱陶しい右腕を破壊させてもらう!!」
コォン ガシャァァン
あア「エド!!/兄さん!!」
エ「!!!!」
ドサッガシャァン カランカラァン
エドの右腕は大破した。
?「これでもう錬金術は使えまい」
私は立とうとしたが、右手左足に激痛が走り立てない。
「骨折…エド!!」
エドは後ずさったがバランスを崩して倒れた。
?「神に祈る間をやろう」
ア「兄さん!逃げて!兄さん!!」
「エド!!逃げなさい!!」
エ「あいにくだが…祈りたい神様がいないんでね。お前が狙ってるのは俺だけか?アルやセレンも殺す気か?」
?「邪魔するならば排除する。が、裁きを受けるのは貴様とセレン・レリーフだ」
エ「…そうか。じゃあ約束しろ。アルとセレンには手を出さないと!!」
あア「!!」
ア「兄さん…なに言ってんだよ。逃げろよ。立って逃げろよ、兄さん!!」
?「貴様の弟には手を出さないと約束しよう」
エドは抵抗をやめた。
男の手がエドの頭に伸びていく。
やめて………っ!!