• テキストサイズ

シュガーポット、時々レモン

第7章 路地裏イチャイチャ in 佐助



「その小物入れには、何が入っている?」

「これですか?一応、お化粧の道具が....」

ポーチを開くと、マスカラやビューラーのほかに、ファンデーションやピンク系のアイカラーが入っている。

光秀が気になったものは、

「これは、毛か?」

「つけまつげです。着けてみます?」

冗談を言ってクスクスと笑う晴美に、本気と取った光秀が進み出る。

「......ホントにやりますよ?」

「あぁ」

「じゃあ....失礼して.....」


一緒に入れていたライターでビューラーを温め、光秀のまつ毛を上向きにしていく。

上手くカールしたところでマスカラを塗り、上まつ毛を糊で着ける。

「わぁ......出来たけど...なんか.......」

「どうした。見せてみろ」


信長の声に光秀が振り向くと、いつもより逞しいまつ毛を蓄えた面構えになっている。

「風が起こりそうなまつ毛だな」

「さながら、扇子でしょうか...」

光秀は皆が引いている理由が分からず、晴美に鏡を見せてもらって、ようやっとその理由に納得がいった。


「晴美の腕をもってしてもそれなのか.....。ん?これ何だ?」


幸村が気になったのは、何かに黒い輪が描かれたケースだ。

「あ、これはカラーコンタクト。瞳の色を変えられたり、瞳が大きく見えるんだよ」

「はぁ?」

説明しても佐助以外、意味不明な顔をしている。

「ちょっと見てて」

光秀から鏡を取り上げて、カラコンを右目に装着すると、どよめきが起こった。

「何て言うか....」

「気味が悪い」

「こっ、こら、ハッキリ言うな家康!あ、いや、その....不気味なのは見慣れてないせいで...っ」

「秀吉さんもハッキリ言ってますよね」

「う、うるさいな佐助!」


え~、可愛いのに....
とぶつぶつ言いながらカラコンを外すと、晴美に分からないようホッと息をついた秀吉だった。
/ 65ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp