第12章 パロッティ路地裏イチャイチャ in 佐助
「よしよし」
二號(ごう)が咥えてきた文を取り上げて、代わりに褒美の生肉を咥えさせる。
クワックワッと生肉を食んで、少しずつ飲み下す二號に佐助が手を伸ばすと、目をカッと見開いて体を膨らませ、思いっきり威嚇する。
「いや....俺にも慣れてよ」
言うほどガックリしてないのか、二號にちょっかいを出している横で、咥えてきた文を広げる。
『山の如し』
「佐助、上手くいった」
「それは何よりったいッ」
悲鳴を上げた佐助の指先は、二號がパックリと噛んでハグハグと甘噛みを繰り出されていた。
「...ぷふっ」
「.....晴美」
みょーーん
「ご、ごめんらはい」
『忍びたるもの、いついかなる時も冷静沈着であれ』
そう教えてくれたのは佐助なのに。
自分だって悲鳴あげてるじゃん........。
それを言うとまた反撃を食らうから、何かの時に佐助の頬をつねり返してやろうと決めた。
あ、眼鏡でもいいか。
*佐助ルート 完*